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<主人公の男友達のとあるシーン>
「ここは俺に任せな!」
~別のシーン~
「あの子を助けられるのはお前だけなのよ!」
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キャラクターのブレが起こると読者は離れる?
キャラクターのブレというのはシナリオのブレより
深刻なミスなのです。
著しいキャラクターのブレが発生した場合読者は貴方の作品から離れる可能性が高くなります。
実はこれには人間の思考が影響しており
人間の脳は首尾一貫したものを好む傾向があります。
一貫性がないキャラクターとは?
例えば、クレヨンしんちゃんの野原しんのすけは美人なお姉さんが大好きです。
ひとたび出会えば速攻口説きにいくのがみんなが思い浮かべる
野原しんのすけというキャラクターの特徴でしょう。
しかしそんなしんのすけが美人なお姉さんに出会って口説きもせず
杜撰で嫌な対応をしていたらどうでしょう。
それは私たちが定義する「野原しんのすけ」ではありませんよね。
こういった一貫性がないキャラクターのブレを起こしてしまうと読者は
あなたの作品から離れていくことになるのです。
野原しんのすけは「美人なお姉さんを見つけたら声をかけずにはいられない」という
特定の行動パターンをもつキャラクターです。
あと挙げるなら
・ピーマンが嫌い。
・家に帰るときは「おかえり」という(母みさえから「ただいまでしょ」と突っ込まれるまでが1パターン)。
・笑顔が正面から描かれない。
などなど色々あります。
こういった行動が予想されやすいキャラクターは読者ウケがよく
二次創作されやすい傾向があります。
読者にハマってもらうなら二次創作しやすいキャラクターの提供が必須です。
逆に首尾一貫した行動をとらないキャラクターというのは
「何をしでかすかわからない」と読者からは忌避されやすいです。
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しかしいくら気を付けていても無意識のうちに
キャラクターがブレるというのはよくあることです。
ではどうすればキャラクターのブレを発生させないようにできるか。
それをこの記事で解説しましょう。
キャラクターのブレの原因と対策
キャラクターのブレが発生しやすい要因は
・キャラクターのセリフ回しが定まってない。
・設定の作りが甘い。
この二つが原因です。
ではそれぞれについて解説します。
セリフのブレ
このキャラクターはこういうセリフ回しは使わない、こんな言葉遣いは
おかしいというブレがセリフのブレです。
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このセリフのブレの対策方法は主に二つです。
一つ目は「あらかじめキャラクターのセリフを書きためておく」です。
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物語を書く時「このキャラクターにはこういうセリフ言わせたい!」って
思ったりしませんか?
私の場合、パソコンのメモ帳やノートなどに「このキャラクターに言わせたいセリフ」として
何個か書き溜めをしています。
これがそのキャラクターのセリフ回しのサンプルとなるのです。
台詞のパターンは何でもいいです。
名セリフじゃなければならないなんてことはありません。
できるだけたくさん用意しましょう。
セリフの書き溜めは多い方がいいです。
サンプルがたくさんあれば言葉遣いのブレは防げます。
二つ目は「参考にしたキャラクターを念頭においておく」です。
あなたの作品のキャラクターは人気作品から影響を受けたキャラクターだったりしませんか?
それ自体は悪いことじゃないので気にしないでくださいね。
このことについて詳しく書いた記事があるのでよければどうぞ。
併せて読みたい
なぜこんなことを言ったのかというと
影響を受けたキャラクターを頭の中においておけばブレの防止になるからです。
参考にしたキャラクターが一人ではないなら
「参考にしたキャラ1」と「参考にしたキャラ2」を足して二で割ったようなキャラなら
それを頭の中に置いておきましょう。
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設定のブレ
キャラクターのブレが発生するもう一つの理由。
それは「キャラクターの設定が甘い」です。
設定が甘いとキャラクターのブレは発生しやすくなります。
例えば、鬼滅の刃の主人公である竈門炭治郎は家族を心から愛する少年です。
なので炭治郎は家族を蔑ろにするような発言は絶対しないし
家族を侮辱されたら烈火のごとく激怒します。
ですが「家族を心から愛する」設定があるのに家族を貶してたり
侮辱されても怒らないのは「竈門炭治郎」というキャラクターではありませんよね?
設定のブレというのはこういうことです。
時折あるのが急ごしらえで作ったキャラクターを登場させて
あとから設定を付け足す場合、これもブレが生じやすいです。
急ごしらえのキャラクターであったとしても作った時点で設定はちゃんと練りましょう。
あとあと苦しむのは作者であるあなたですからね。
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そういう時はそのキャラクターの行動原理……「目的」を設定してあげましょう。
愛する人との再会、故郷への帰還、とあるものを取り戻すため……などなど
目的はキャラクターによって多種多様。
目的を設定してあげるだけでもキャラクターの軸はできあがります。
あともう一つ付け加えるなら「キャラクターが大切にしているもの」を設定してあげるとよりいいでしょう。
鬼滅の刃の竈門炭治郎なら「家族」。
ONEPIECEのモンキー・D・ルフィなら「シャンクスから預かった麦わら帽子と仲間」。
NARUTOのうずまきナルトなら「火影になる夢」。
こういう設定を作ってあげるとキャラクターのブレはぐぐっと減ります。
ぜひお試しください。
まとめ
・キャラクターのブレは作品の命取りになりかねない。
・セリフのサンプルをたくさん用意しよう!
・参考キャラクターを頭に置いておく。
・設定の作りこみは「目的」と「大切なもの」をしっかり作る。
いかがでしょうか。
キャラクターのブレは物語を作る上で誰しもやってしまいがちなミスです。
ですが工夫次第で防ぐことはできます。
ぜひお試しください。
この記事があなたの創作活動の力になれますように。