キャラクターの創作ヒント

男性読者と女性読者とではウケるヒロインは違う?傾向を解説!

2024年1月19日

 

うーん……なんでだろ
ショーゴ
ソーサク
今日も元気に悩んでるね、ショーゴ君
元気に悩んでるって矛盾してない?って、それよりこれ見てほしいんだけど!
ショーゴ
ソーサク
読者たちからの感想だね。なになに……

 

<読者 男性>

「ヒロインのA子がか細くて可愛らしくて守ってあげたくなるような子で
めちゃくちゃかわいいです!
庇護欲掻き立てられてすごく大好きです!」

<読者 女性>

「ヒロインのA子ですが可愛いといえば可愛いんですけど
ちょっと主人公に頼りすぎな気がします。
もう少し自立したシーンが欲しいです」

 

ソーサク
真っ二つな意見だねぇ
他の読者たちからも同じように男性と女性で意見が分かれてるんだ
ショーゴ
ソーサク
よし今回は読者の男女によって感じるヒロイン像について解説しようか

 

男女で違う好かれやすいヒロイン像

どうして男性と女性で好かれるヒロイン像が分かれるのか。
それは男性と女性、それぞれの在り方や思考に大きく関係します。

男性は全員そうとはいいませんが、どちらかというと
「女性は守る存在」として見てる人が多いです。

対して女性は「同性である女性は対等な存在」として見ている人が多いでしょう。

この両者の思考の差が好かれやすいヒロインの違いを生んでいるのです。

 

守ってあげたくなるヒロインは女性には嫌われやすい?

僕は男だからヒロインは守りたくなるような子で書いちゃったけど……
ショーゴ
ソーサク
決して女性読者全員に嫌われるってわけではないけど嫌われやすい傾向ではあるね

 

どうして守られヒロインは女性読者ウケがよくないのか。
理由はさまざまあるでしょうが一番の理由は

「見ていてイライラするから」

……なのです。

見ててイライラする???
ショーゴ

 

何故、イライラされるのか。
結論を言うとそういうヒロインは女性読者の目には

「男性(主人公)に依存する自立してない弱いヒロイン」としか見えないからです。

女性読者からよく挙げられる意見としては

・どうしてもっと頑張らないのか。
・なぜ安易に主人公に頼るのか。
・自分の不注意で招いた事態なのにどうして解決を他人に押し付けるのか。

 

などなど……作品によってヒロインの取り巻く事情は違うので
一概には言えませんが「最善を尽くしてないのに主人公に頼る」姿が
女性読者に嫌われやすい要因でしょう。

一方で男性読者からは主人公に頼る姿を見て
「か弱いヒロインを守ってあげたい!」と主人公に自己投影してしまう
人が結構多くいます。

女性読者は女性キャラに対する評価はわりと厳しい目で見ていることが多いです。
対して男性読者は女性キャラは見た目や性格を重視して言動や立ち振る舞いは
二の次にしていることが多いです。

こういった男性と女性、それぞれの読者の思考の差が
守られヒロインへの評価が真っ二つに分かれる理由です。

 

女性読者に好かれやすいヒロイン像は?

反対に女性読者に好かれやすいヒロイン像ももちろんあります。

好かれやすいヒロインの特徴としては

・自立してる。
・芯の強さがある。
・戦闘面で活躍する。
・男性キャラからちやほやされてない。
・安易に主人公や他キャラに助けを求めない。

などなど理由は色々ありますが「自立してるかっこいい女性キャラ」というのは
女性読者から非常に好評を得やすいです。

そういった強い女性キャラが追い詰められとうとう心が折れる寸前で 主人公に助けを求める姿は今までの強い姿からのギャップも加わり より読者に魅力的に見える、という手法もあります。

その一方で男性読者からはそういった女性キャラは

・可愛げがない。
・男らしすぎて女として見れない。
・主人公や男キャラを喰うような活躍が鼻につく。

などなど手厳しい意見を寄せられることがあります。
先ほどの守られヒロインと似たような感じですね。

彼方立てれば此方が立たぬ……だね
ショーゴ

 

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結局どうすればいいの?

結論をいうと「どうもしなくていい」です。

どうもしなくていいの!?
ショーゴ

男性と女性、思考の違いはもう作者であるあなたには
どうすることもできない問題です。

作者であるあなたができることは

「自分の作品の狙ってるターゲット層にウケるヒロインを作る」

これだけです。

男性読者が多いなら男性読者にウケやすいヒロインを。
女性読者が多いなら女性読者にウケやすいヒロインを。

作品に応じたヒロインやキャラクターを作る。
以上です。

男性読者がターゲットな作品ならその読者層にウケやすい
キャラクターを用意するのは当然のことです。
ここはもう割り切るしかありません。

もちろん当初の想定より男性狙いだったのに女性読者のほうが多くなった。
などそういう事態もありましょう。

そういう時は状況に応じて守られヒロインだったけど
成長イベントの描写を入れて成長させるといったテコ入れは行う必要があります。

読者の言いなりになるのは良くないですが
聞き入れるべき意見とそうでない意見の切り分けをし
状況に応じてヒロインの修正をする。

それが作者であるあなたに求められていることでしょう。

ソーサク
読者の思考は変えられない。だからその中で作者ができる最善を選択する。これに尽きるね

 

まとめ

・男女で好ましいヒロイン像は違う。
・作品の傾向や読者層で割り切る。
・状況に応じてどういうヒロインがいいのか切り分けをする。

いかがでしょうか。
今や少年誌でも女性が購読して愛読するような環境です。
少年誌だから男性向けに作っておけばいい、という安易な発想は
あなたの作品の足を引っ張ることになるかもしれません。
この記事があなたの創作活動の手助けになることを祈っています。

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