なぜ創作活動が辛く感じてしまうのか
みなさんにも経験はありませんか。
ただ思いつくまま伏線など何も考えず物語を書いたり
とくに構図などを何も考えずイラストを描いたり
そういう風に創作するときはとても楽しかったのではないでしょうか。
つまるところ創作が辛いと感じる理由は
「計画を立てすぎている」
この理由に尽きるのです。
どうしてそういうことになるのか
小説を書く時、プロットを立てて話を作るようにといわれませんか。
イラストを描く時、構図を決めてラフを書いて下書きしてペン入れしろといわれませんでしたか。
そういった計画を立てすぎるのが創作が辛く感じてしまう理由です。
ですが、この考え自体は間違っておらずむしろ正しいものです。
計画を立て実行し成長せよ。
先人たちはそう言っているだけです。
何も間違えてなどいないですよね。
ただし、正しさとは時に嘘や間違いより人を苦しめる刃にもなってしまいます。
正しさを守ろうとするあまり創作活動が苦しくなる。
こういった悪循環が原因です。
どうすれば苦しさを軽減できる?
結論をいうと創作活動の苦しさを完全になくすことはほぼ不可能でしょう。
ですが、軽減することはできます。
それは「達成感の敷居を低く設定する」です。
話は少し変わりますが、達成感とはどういったときに得られるのでしょうか。
壮大な話を結末まで書き終えたとき?
誰もが魅了するイラストを描き切ったとき?
確かにそれらを成し遂げたときの達成感はものすごいでしょう。
ですが達成感を得られるときは果たして本当にその時「だけ」でしょうか。
例えばすごく印象深いシーンを書いたとき
かっこいい一コマを書いたとき
ヒロインがものすごく可愛く書けたとき
そういったときでも達成感は得られるものではないでしょうか。
つまり敷居を低くするということはそういうことです。
壮大な物語の中の一シーン、一コマが上手く書けた。
それだけでも達成感は得られます。
それらが積み重なることによって創作活動の苦痛は軽減することができるのです。
なんでもかんでも決めすぎないのが一番
「小さなことをやり遂げた達成感」というのは創作活動の上では大切です。
ですがハウツー本ではそういったことが書かれてることはあまりありません。
少なくとも私は見たことないです。
だからといってプロット作りはやらなくていい!構図は考えなくていい!とはなりません。
プロットは大事ですし構図も大事です。
ですが何でもかんでもしっかり決めないといけない、というのも違うと思います。
「作品を作り上げる」という面ではプロットをしっかり作る、構図を考えるというのは大切ですが
その作品を作る「創作家のメンタルパフォーマンス」は決していいと言えません。
結局作品を生み出すのは作者であるあなたです。
あなたの精神が正常でなければよい作品は生まれません。
創作活動はどうやってもメンタルが病んでしまいます。
なので「達成感の敷居を低くする」というのが重要なのです。
この作品を書き切るぞ!と決意して作品作りに入ると
結局その作品を完成し終わるまで達成感は来ないんですよね。
まずは「このシーンを書くぞ」「一コマだけ書くぞ」ぐらいの敷居の低さから始めるのがいいんです。
かっこいい話が書きたい、恋人同士の話が書きたい。
それくらいざっくりした方向性を決めてそこに向かって歩んでいけば作品はおのずと完成に近づくものです。
困難は分割して挑む。
これが創作する上での姿勢として最も負担が少ない在り方だと私は考えるのです。
とある某有名漫画家さんは、締め切りが近づくと下書きなしの一発勝負で
作品を書いて締め切りに間に合わせたなんていう逸話があるぐらいです。
きっちり決めなくてもなんとかなるものなのです。
プロットをきっちり決めてやらないといい作品は絶対生まれない、とは限りません。
肩の力を抜いて「え~い☆」って書いた作品のほうがもしかしたらあなたの個性が出て
面白い作品になる可能性もあるかもしれません。
自分にとって負担が少ない、新鮮な風を感じられる。
そんな創作づくりの工夫が必要なのです。
まとめ
・あまり計画を立てすぎない。
・達成感の敷居を低くする。
・達成感を積み重ねていくと完成へおのずと近づく。
いかがでしょうか。
創作活動の上で避けては通れない道でしょう。
ですがメンタルへの負担を軽減する方法はあるのです。
今一度ご自身の創作活動を見直してみましょう。